練習が全て、そしてアスリートとして
第69回 山形樹氷国体。
通算7度目の国体出場。
各県の国体予選を突破した猛者が出場してくる。
もちろんナショナルチームも当たり前にいる。
昨日、出場した成年男子A(18歳から25歳のクラス)
あーー、終わってしまった。
これが素直な感想だと思う。
と同時に、今回の大きな気づきは
非常に当たり前のことではあるが
「練習が全て」
ということ。
・大幅な板の規定の変更
新規定で板が、かなり曲がりにくくなり
すごい厳しいシーズンになった今シーズン。
練習量が非常に限られる中で、新規定の板に対応しつつ、
いかに濃い練習を可能にするか。
長野/2回の北海道遠征
これらの練習の密度は濃かった。
時間が限られる中、GSの人種目に特化した練習。
最初は非常に苦戦したけれども、最後の北海道遠征には対応できていたと思う。
就活や研究室が続く中で身体のコンディションをいかに整えるか。
実際に東京での就活を経て山形入りしたけど、
国体独特の地元の方の厚い【おもてなし】を受けて
精神的にも、身体的にも完璧なコンディション。
牡蠣鍋。
これで300円とか本当に美味。
試合当日も、全てが万全だった。
細かなルーティンの全てをこなした。
コースの詳細は
43旗門41ターン。
標高差350m、全長1100m。
そう、この距離と高低差を1分かけて滑走するというおかしな状況。
そんじょそこらの車には負けません。
コース上部は斜度30度に、試合当日までインジェクション入ってて全面アイスバーン。
ガリガリのカリカリのすんごい斜面。
絶対に、スキー板無しで立つことは出来ない。そんな感じ。
長い中盤を経て、コース下部は少し振り幅大きめで、
最終の中斜面に入るコース設定。
コースの下見(インスペクション)で20分かけ、
完璧に41回のターンを覚えた。
アップは6:00~フリー滑走4本
7:00~フリー滑走2本+ゲート滑走2本+フリー滑走1本
あとは、スタートで覚えたコースを完璧に身体に叩き込む。
そして、レース本番。
今月の爆弾低気圧のせいで、雪面はもともと柔らかく
20人滑って、10分程度の大きなコース整備が入り…
という感じ。
よってスタートが約30分程度遅れる。
結果は目標55位以内には届かなかった。
110人中75位。
トップとのタイム差は昨年度より開いた。
ここまで調子が良いと思っていても結果が出なかったのは
「練習が圧倒的に足りていない」
このひとこと。
例年では、国体までに50日は雪上に立つのに
今年は関学スキー部を引退したこともあり、20日程度。
密度は濃くても、コンディションは良くても
これらは
「良くしに整えたもの」
というだけ。
実際は、国体に向けてまとめにいったもの。
昨年度まで、同レベルだった現役の大学生選手。
秋に海外遠征をして、12月にはゴリゴリにゲートトレーニング。
1テンポも、2テンポも先を行っていた。
アルペンスキーは1/100秒を争う競技。
頭で分かっていても、全ては身体の反射で動く。
考えている暇なんてない。
その反射を徹底的に磨くには、雪上での日数が必要。
もっともっと、自分の滑りに悩む時間が必要だったと思う。
もっともっと、スキーの性能/特徴を掴む時間が必要だった思う。
もっと……言ったらキリがない。
これらを思うということは、まだ自分の時間の使い方が甘い。
日々の生活で、時間を生み出せば、さらにスキーに費やすことができたはず。
練習が全て。
質も必要だけど、まず圧倒的な量が必要。
これは何においても当てはまるはず。
この世の中に運だけで生きてる人なんていない。
むしろ運っていう言葉は存在しないはず。
運は口説くもの。
サボっていては運はなんて来るはずがない。
がむしゃらにやり続けていても運がやってくるとも限らない。
運はみんな平等にやってくる。それを掴み取ることができるかどうかが問題。
サッカーの長谷部選手の著書。
努力してナンボ。
苦しんであがいてナンボ。
未来が成功するって、絶対に夢叶うって
自分を信じること、信じ抜くこと。
人生は不連続関数だから
アプローチをし続けて、どん底をたくさん経験すると
その分以上に、もっともっと上へ昇っていける。
はい(´・ω・`)
スキーからの学びの多い、そんな一年、でした。
著書やドキュメンタリーで、見て聴いて学ぶよりシンプルに
【体感】して学ぶことができた。
いるまはどこだ探し@バスターミナル
開会式。
年に一回しか着ない、鹿児島県の公式ジャージ。
真っ白なので、すぐに汚れる。10回も着てないくせに、汚い。
鹿児島の若手ども。
隣は国立大医学部・ラ○ール高校出身の秀才。
下は長年面倒みている高校生。
そんなことはさておき、シーズン目標【伝承】
これは、ある程度達成できたと思う。
未来の南国スキーヤー
どんどん生まれて来て欲しい。
それを切に願う。
今回の国体での結果。
75位とはいえ、九州内では2位の結果を出すことができて
県に貢献することができました。
視察に来ていた県の体育協会の方々、
鹿児島県スキー連盟からは、
十分すぎる程の、お褒めのお言葉、
そしてご支援をしていただきました。
アスリートとして、
見ている人に感動を与えること
目標にしてもらうこと
あこがれになること
自分の座標軸で満足できなくても
周りの方々の座標軸で満足してもらえたら
最低限の仕事を果たすことはできたでしょう。
最終的には自分との闘い。
だって、人生は一度限り有限の時間なのだから。
さ、就活だ!!!!!
いるま